顎関節症

顎関節症の治療を保険適用で行っています

群馬県では数少ない顎関節症治療を、保険適用で行っているのが、群馬県高崎市大八木町にある川上歯科クリニックです。顎関節症には偏頭痛や肩こり等の症状があり、最悪の時は寝たきりになることもあります。

顎関節症とは?

  • 硬い物を噛んだり顎(あご)を動かした時の痛み(ひどくなると何もしなくても痛い)
  • 口の開閉時に顎がカクカクとなる(ジャリジャリ音の時もある)
  • 関節雑音、口が開かない、もしくは開いた口が閉じない運動障害

以上の3つの症状が主症状です。顎関節症は比較的新しい病気です。

近年、噛み合わせや全身状態が原因であることが解明されてきています。しかしながら、決定的な治療方法は確立されておらず、まだたくさんの理論と仮説があり、それらが整理されていないのが現状です。
顎関節症のほとんどが、歯科の分野が原因で起こりますが、全身の状態のアンバランスが原因で生じることもあります。

▼下記の内、3つに該当したら要注意です。

  • 食事中いつも片側で食べる
  • 口を開け閉めした時、カクカクと音がする
  • 奥歯が抜けたままの状態である
  • 上の歯と下の歯の真中が一致しない
  • 頬杖をする癖がある
  • 姿勢が悪いと言われる
  • 意味無く肩がこる

▼下記の症状が出たらほぼ確実です。

  • 朝起きた時頭が痛い
  • 硬い肉を食べた時など偏頭痛がする
  • 口が開かない、閉じない
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顎関節症治療について

顎の関節は咀嚼筋(そしゃくきん)と呼ばれる、食物を噛むための筋肉によって動かされています。噛み合わせが狂ったり、全身の筋肉のバランスが崩れたりすると、関節を守るために咀嚼筋が正常時に比較して無理な動きをするため、筋肉痛を起こします。また、関節の異常な状態が続くと関節自体が壊れて痛みを生じます。

顎関節症治療 症例

1.口が開かない

こちらの患者さんは小学生の頃から顎がカクカクとなっていたそうです。前の晩に硬い物を食べて痛みがあり、朝起きたら口が開かなくなり来院されました。

上下の歯がずれており、向かって左側の方が右側に比べてシャープです。これは顎のずれがあり、右と左の筋肉の発達が違う為、顔の輪郭が左右で違いが出たものです。

最大に口を開いた状態です。指が2本やっと入る状態です。

2.スプリントの装着

顎関節症の治療はまず痛みをとること。そして痛みの原因である顎の関節状態を正常に戻すことにあります。スプリントと呼ばれるプラスチックでできた薄い装置を口の中に装着し、顎の周辺の筋肉の状態を正常に戻して、正常な噛み合わせを探していくことが、基本的な治療法となります。

最大にお口を開いたところです。指が3本余裕を持って入ります。
元々、顎がずれ気味だったところに長時間、硬い物を噛み続けて関節円板が後方に落ちていたので、整体の要領で顎と関節円板を正常な位置に戻しました。

噛み合わせと顎を落ち着かせる装置です。
口は開きましたが、この時点では顎の位置は非常に不安定なので、上の装置を口に入れて顎の位置を落ち着かせて、顎がずれないようにします。

3.噛み合わせの調整

顎の状態が正常で、寝ている間の歯軋りなどが原因で起こる頭痛などは、早い人ではスプリント装着後1週間ぐらいで症状が改善します。噛み合わせの異常から顎の構造が壊れた場合では、スプリント装着後に仮の歯で噛み合わせを調整して、最終的には歯に被せ物を装着します。治療期間は半年から1年が目安になります。

口の中に装着したところです。

口の中に装置を入れた状態で均等に噛むように調整します。下顎を少し前に出して噛んでもらっています。

この装置を調整しながら、顎が安定する位置を決めていきます。症状によって期間は変わりますが、1ヶ月から半年くらいかけて顎を安定させ、その後、装置無しで大丈夫な噛み合わせを作ります。

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