入れ歯

入れ歯とは

入れ歯は義手や義足などと同じで、体のなくなってしまった部分を補うものです。入れ歯と一言で言っても、色々なものがあります。

総入れ歯 ~入れ歯が出来るまで~

1日目『お口の中の大まかな型を取る

新しい入れ歯を作る理由は古い入れ歯が壊れてしまったり、歯肉が減って入れ歯が合わないなど、患者さんによって様々です。その為、1日でも早く新しい入れ歯を入れたいお気持ちはよく分かりますが、世界にたった一つしかないあたなだけの入れ歯を作るために当院ではいくつかの工程を経て、入れ歯を完成させます。その為、約1ヶ月程期間がかかります。ここでは、その工程についてご説明いたします。

まず、既成のトレーを使って、お口の中の大まかな型を取ります。

2日目『お口の中の精密な型を取る』

(左)前回の型取りでできた模型と精密な型取り用のトレー。
(右)ゴム質の精密な型取り材を使ってお口の中の型が取れた状態。

3日目『入れ歯の高さを決める』

前回の型取りでできた模型と精密な型取り用のトレー。

4日目『入れ歯の噛み合わせを決める』

(左)前回決めた入れ歯の高さを元に入れ歯の歯を並べた状態です。ここで前歯の歯並びや噛み合わせを決めていきます。

(右)厚さ0.3mmの紙を噛んでもらい、入れ歯の歯が全体にあたるように調整します。

5日目『入れ歯をお口の中に入れて使ってもらう』

(左)完成した入れ歯です。入れ歯と歯肉が当たっていないか、細かな調整を何度もいたします。痛みの原因になるので削って均等になるようにします。

(右)こちらで完成になります。後は、実際に使って頂きながら、入れ歯が当たる部位を調整し、世界で一つだけの入れ歯が出来上がります。

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よく噛める入れ歯

ブレードティースを使った入れ歯、金属の歯を使った入れ歯

入れ歯で噛む力は、歯がある状態に比べて10分の1程度の力しか出ません。そこで入れ歯の歯の内側部分を金属にして食物を砕きやすくした入れ歯です。

歯の内側だけが金属なので、表側から見るとほとんど金属は見えません。こちらの患者さんは、前の入れ歯ではあまり食べれなかったせんべいも、今では美味しく食べらるようになったそうです。

バネが無い入れ歯

バネが無い、使わない入れ歯

矢印の部分にバネの替わりに入れ歯を支える特殊な装置を付けます。

スイッチが開いている状態。開いている状態の時だけ入れ歯が外れます。

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磁石付き入れ歯

バネが無い、使わない入れ歯

歯の頭の部分を削って磁石が付くように、金属を埋め込んだ被せ物を被せます。

総入れ歯の場合、上顎全体(黄色の部分)を覆わないと入れ歯が落ちてしまいますが、磁石が付いているので、黄色い部分が無くても落ちづらくなり、入れ歯が小さく使いやすくなります。

ミリングデンチャー

被せ物に特殊な処置をしてある入れ歯

前歯の被せ物の舌側(裏側)に細工をし、正面から見た時にバネが見えづらくしてあります。また、入れ歯の上顎を覆っている部分をくり抜いて食感を良くしました。

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